人がいるから会社がある
弊社は1992年に私が個人事業として創業した中建工業が前身です。縁やタイミング、そしてなにより周囲の方々に支えられ成長し、2002年に法人化しました。
創業間もない頃、一人で必死に駆けずりまわっていたのをいまだに覚えています。その大変さを知っているからこそ社員の存在は本当にありがたく、感謝しかありません。
この気持ちを忘れないために、「初めてのときの心を持ち続ける」を意味する「初心平生」を経営理念のひとつに掲げました。
会社がどんな規模になろうと、雇ってあげているなどとは決して思わず、「社員が活躍してくれるからこそ会社が存続できている」ことを忘れないようにしていきます。
初心をつらぬく意志の固さと変化していく柔軟性
初心を持ち続けることは、同じことを頑固に繰り返すことではありません。
時代や環境に合わせて変化していく柔軟性も必要です。
建設業界では、新人に丁寧に教えなかったり人前で叱責したりする風潮がありますが、これは変えるべきだと考えます。
こうした昭和時代の手法で成長できるのは、ごく一部の人だけだからです。
これからの時代、平成生まれが主役になります。
昭和の技術や知見は引き継ぎつつ、時代にふさわしい人材を育成していくことが経営者の責務。そう考え、若手の育成に注力し、のびのびと成長できる環境づくりを行っています。
チャレンジ「したくなる」環境をつくる
成長するにはチャレンジが必要ですが、上から「チャレンジしろ」と押し付けられては逆に委縮してしまいます。
だから私は社員を信用して任せてチャレンジしたくなる環境づくりに努め、失敗したとしても最終責任をとる覚悟があります。
ひとりの経験や知識には限界がありますし、物事を見る視点もかたよっています。でも集まることで、思いもよらないアイディアが出てくることも少なくありません。たとえば2022年にユースエール認定(※)を取得したのも、社員の発案によるものです。
新しい取り組みを積極的に行う。
ひとつ上の仕上がりを目指す。
より良くならないかを常に考える。
こうした精神は、弊社の社風となっています。
若手が活躍できる場があります
弊社は土木一式工事、上下水道工事などを主に行っています。
社会インフラを支える仕事は誇らしく、自分が手がけた道路を通ると自然と顔がほころび、家族や友人に自慢したくなります。
もちろんこうした工事は一朝一夕でできるようになるものではなく、長年の経験が必要です。だから腰を据えて人材を育成し、資格取得支援や取得後の手当も用意しています。
入社時には、特別な能力も経験も実績も必要ありません。
むしろ、努力したけれど目に見える成績を残せなかった人、野球にたとえるならエースよりも控え選手だった人ほど活躍できると考えています。
なぜなら、結果が出るとは限らない物事に対してコツコツと努力してきた姿勢は、すばらしい財産だからです。
その姿勢があればどんどん成長できますし、会社には努力を発揮できる場が必ずあります。
若いころから積み上げていけば、10年、20年、30年と経った時に、今とはまったく違う景色が見えるはずです。
令和の社会を背負うのは、平成生まれの人たちです。
若手を育成して技術を継承していくことはインフラの質の向上に直結し、企業の社会的責任を果たすことにもなると考えています。